断熱と気密と計画換気について
内断熱(充填断熱)と外断熱(外張り断熱)の比較
断熱は熱エネルギーの移動を防ぐことです。
熱の移動を防ぐ断熱材には、一般的には、
1.空気を断熱材として、グラスウールのように空気を含むことによって断熱する材料。
2.スタイロフォーム(XPS)や発泡スチロール(EPS)ウレタン(PUF)のように熱伝導率の低いプラスチック系材料
の2種類に大別できます。
木造住宅の断熱方式には、グラスウールやセルロースファイバーなどの綿状の断熱材、若しくは発泡ウレタンのような吹きつけ系の断熱の柱やスタッドといった構造体の中に詰め込む内断熱(充填断熱)と、構造体の外側に板状の断熱材を張る断熱材(外張り断熱材)、その両方を施す複合電熱(ハイブリッド断熱とか、付加断熱と言われることもあります。)の3種類があります。
内断熱は、構造体(柱やスタッド)の厚み分だけを断熱材を入れることが出来るので、絶対的な断熱材料が必要なときには有利です。スウェーデンなどは30センチもの厚みのグラスウールを入れます。しかし、柱やスタッドの構造体は断熱しないので、そこが熱の逃げ道となります。この現象を熱橋(ヒートブリッジ)と言います。結露の原因としてヒートブリッジの場合も多いと考えられます。
外断熱は、柱やスタッドの構造体の外側で断熱をします。よって、熱橋現象がおきません。しかし、断熱材の外側に外壁を張るため、外壁を止めるビスやボルトに大きな負担をかけることになります。そのため、どうしても断熱材の厚みには制限が出てきます。外断熱は絶対的な数値よりは、効率を追及した断熱方式です。
気密と換気の関係
※第3換気
強制的に室内の空気を排気しも、吸気は自然吸気を行う換気の状態です。室内で汚染が発生する場合に用います。室内は不圧状態になります。ちなみに第2種換気は強制的に吸気し、排気は強制とします。病院の手術室などで用いられています。室内は正圧状態です。第1種換気は吸排気どちらも強制で行います。室内と室外の気圧さは生じません。
人が住む空間に新鮮な空気を送り、汚れた空気を排出することが換気です。
高気密は、本来壁の中で冷たい空気と暖かい空気が触れ合って結露を起こすのを防ぐ技術でしたが、今や換気には高気密の技術が欠かせません。高気密の定義であるC値(気密の係数)2cm2/m2というのは、本来は換気を前提とした数値なのです。
平成15年より換気装置の設置が義務付けられ、最近では集中換気装置による24時間換気が主流になってきました。しかし、気密の精度が低いと強制換気の能力も落ちてしまいます。自然状態の換気では、建物の下のほうから冷たい空気が入り込み、室内で温められて建物の上のほうから出て行きます。いわゆる自然換気状態です。
しかし、強制的な第3種換気装置を導入した場合、気密が低いと自然換気の空気の経路が強制換気の空気の経路を邪魔する現象がおきてしまいます。1階の隙間や吸気口から入った空気は室内で温められて2階へ上昇し、2階の隙間や"新鮮な空気を取り込むための吸気口"から排出されてしまい、2階の吸気口からは新鮮な空気が入ってきません。一般的に2階には寝室がある場合が多く、安息状態でいるときに1階の汚れた空気を吸うことになります。
気密の精度があがって、このような現象がなくなり、室内の不圧により吸気口から新鮮な空気が入ってくる気密の数値がC値2cm2/m2/以下ということなのです。
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